メモリアル
墓について
母は、父が入っている、あの墓には、入りたくないという。実家では受け入れてもらえないから、生まれ故郷の近くに行きたいという。
困ったことを言うなーと思っていたが、ごく最近になってのことだが、妻の父は、3回忌まで棚に置いてくれて、その後は合同葬となるお寺に入ったとのこと。
それなら、母も、そのようにしてやろうとおもった。
骨に魂はないのである。ましてや、入魂など、してはいけないのである。
自分のときもそれがよいと思った。子供たちも気が楽になるだろう。
わたしは、其処にはいません!
困ったときだけ、いつでもあなたの傍にいます。
しがらみはありません。約束事もありません。
あなたの自由な人生だけを望んでいます。
「生を継ぎ 幸多かれと 祖は望む」
○○家について
多くの墓石に、○×家と刻んであり、墓誌も刻まれていく。○×家とはどこまでの人たちのことであろうか。本家とか家督を継いだもののことか?
嫁に行った人は入れないのか。出戻りならよいのか。息子が二人いる場合、どちらかが後を継ぎ、もう一方は、他へ造るのであろうか。そのことを先祖は、望んでいたであろうか。
そもそも、多くの墓地や墓石では、所有権は無いのである。当然登記も無いのである。
有るのは、その状況への思いやりから発する、暗黙の了解である。
「世は無常 新玉なる舎 進化望みて 新創す」